よくある素朴な疑問にお応えします!パワポのデータは印刷に使えるの?

「パワーポイントやワードで作成した文書を印刷データとして使用することは可能ですか?」これは私たちによく寄せられる質問の一つです。結論から言いますと、「そのままでは難しい」です。しかし、対処法はありますので、ぜひ最後までご覧ください。


パワポデータはRGBの3色、印刷はCMYKの4色を使用するため発色が異なります

まず、画像データの色の違いについて説明します。RGBとCMYKはそれぞれ、色を構成する要素の頭文字を取っています。

オフィス系の文書データはRGB、つまり光の三原色(レッド、グリーン、ブルー)を組み合わせて色を表現します。これはテレビやパソコンモニターが映像や画像を表示する際に使用される方式です。

一方で、印刷物ではシアン、マゼンタ、イエロー、そしてキープレート(ブラック)の4色が用いられます。CMYKでは、これら4つの色のインクを使用して印刷が行われます。(Kは「黒」を意味しますが、「クロ」の「K」とは異なります。)

色の理論はさておき、RGBデータをCMYKに直接変換すると、色がくすんだり、特に鮮やかな色が濁った印象になる傾向があります。RGBからCMYKへの変換は可能ですが、その結果、色味が大きく変わることがあります。

私たち色の専門家であっても、RGBデータの変換後の色味を完全に保証することはできません。RGBデータの印刷を希望される場合は、色校正(試し刷り)をお勧めします。


解像度が不足していると、画像がぼやけたり粗くなる可能性があります

印刷用の画像データは高解像度である必要があります。一般に、印刷に適した解像度は300dpiとされています。これは、1インチあたり300のドットで画像が構成されていることを意味します。

例えば、フルHDテレビの画面解像度は横1920×縦1080ドットです。この画像を300dpiで印刷すると、大体B5サイズ程度になります。これは、印刷データが非常に高密度で情報を含んでいることを示しています。

パワーポイントにホームページのキャプチャやスマホで撮影した写真を貼り付けた場合、これらのデータを印刷する際には、以下のような問題が生じる可能性があります。特に注意が必要なのは、オフィス系文書データでよくある以下のようなケースです。

  •  RGBからCMYKへの変換による色の変化
  •  画像の解像度不足によるぼやけ
  •  トンボの不足や塗り足しの欠如による白い余白の出現

ダイオーミウラオンラインショップでは、所定のPDFデータに仕上げていただければ、パワーポイントでお作りいただいたデザインデータも印刷できます。所定のPDFデータについては、こちらをご確認ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。