折り込みチラシ、製品カタログ、ダイレクトメールなどさまざまな印刷物へのQRコードの利用が進んでいます。今回は、QRコードを使った印刷物の制作方法のなかでも、重要なポイントをご案内します。
広がるQRコードと紙媒体への利用
スマートフォンでQRコードを読み取る行為は、普通の時代になってきました。QRコードが広がっている大きな理由は、発明したデンソーウェーブ社が、特許は持つものの、無償で誰でも、QRコードの利用を可能(オープンソース化)としたからです。ここ数年でも、QRコードにスマートフォンをかざして支払を行うキャッシュレス決済も浸透しています。
QRコードはURLを格納できる!
QRコードは、数字しか格納できないバーコードと比べて、アルファベット、記号、日本語(漢字)も使えて、約200倍の情報が格納できます。さらに、QRコードには、読み取り精度を落としてしまうコードの表面への汚れや破れ、そして折れ曲がりに対しても、情報を自動的に復元して認識できる機能を持っているのです。
手短な印刷物のQRコードで確かめてみましょう。多少斜めなっていても、曲がっていても、すぐに読み取れてしまうのは、その機能のおかげなのです。
QRコードで紙媒体からウェブアクセスさせる!
QRコード印刷のなかで、最も広まっている用途が、ウェブアクセスです。アナログな印刷物紙面から、デジタルなオンラインメディアへ瞬時につなげることができるQRコードは、スマートフォンの普及とその通信環境の進化とともに、広がってきたといえます。
QRコードの紙面レイアウトから印刷上のポイント
印刷物とQRコードの相性は抜群です。QRコードを印刷媒体に掲載する場合の注意しなければいけないポイントがあります。
- QRコードに埋め込みたい情報(URLなど)を正確に入力する
ウェブアドレスは、余分なスペース削除、半角など正確なテキストを用意しましょう - QRコードのバージョンによって大きさが決まる
情報量が増えるほどバージョンが上がり、QRコードは巨大化しますので紙面レイアウト時に注意しましょう
- QRコードのドット(セル)は0.2ミリ以上で印刷
QRコードの最少単位の黒い四角は「セル」
印刷する場合のセルの大きさは0.2ミリ以上を推奨(当社での印刷の場合) - QRコード周囲にマージンが必要
QRコードのまわりに、白い余白が4セル分以上必要
- QRコードの縦横比を変倍しない
360°回転はOK。縦横比は変更せずに配置
- QRコードの色はブラック
濃度が認識対象。色はブラック(スミ版)、地色は白が基本 - QRコードは近づけすぎない
複数同時読み込みはできないため、複数コードは距離に注意
- 「QRコード」と表記する場合は、商標であることを明示
「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」の記載が必要です。「二次元コード」など言い換えもありますが、「こちらへアクセス!」と一言添えるだけでも、ユーザーには理解できます。 - QRコードにするコンテンツの更新に注意
一例ですが、YouTube動画へのリンクをQRコードに変換する場合の注意として、YouTubeでは、同一アドレスで別の動画に差し替えはできないため、一度アップした動画のアドレスを対象とした、動画の更新は、できません。QRコードからは、自前のウェブサーバーへアクセスさせることで安全策になります。 - QRコードは下版前にかならず読み取りチェック
公開前のサイトへのジャンプする方法を確認しましょう。ウェブサイトと紙面制作が同時並行する場合があります。ウェブサイトの公開を待たずに下版する場合は、公開前のサイトアクセスの試験の方法をウェブ制作の担当者に確認しておきましょう。
QRコードを作る方法は?
QRコードは、無料で作成できます。当社にまるごとご依頼いただいてもOKですが、無料でQRコードを作成できるおすすめのサイトをご紹介します。
- 「クルクルmanager」株式会社デンソーウェーブ
https://m.qrqrq.com/ - 「QRのすすめ」株式会社インフォリオ
https://qr.quel.jp/
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
QRコードの印刷まとめ
特性を理解してQRコードを適切に印刷できる印刷会社に相談しましょう
QRコードは無料で作ることができ、スマートフォンで手軽に使えて印刷物とウェブを結びつける便利なクロスメディアツールです。ですが、印刷後にQRコードは、色や大きさを変更することはできませんので、しっかり読み取りできるQRコードの印刷は、その特性をよく理解して適切な印刷ができる印刷会社に相談しましょう。詳細は当社のプリントソリューションへおたずねください。
ダイオーミウラのプリントソリューションへ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。